2025年04月
このたび、令和7年4月1日、令和5年より2年間の当院の地域総合支援センター長を経て、病院長を拝命いたしました、桑野博行でございます。私は、昭和53年に九州大学医学部を卒業し、九州大学第二外科でおもに消化器外科、特に食道外科を専門とし、診療・研究・教育に携わり、平成10年から約20年間の群馬大学医学部・外科学教授、平成30年から5年間の福岡市立病院機構 福岡市民病院・院長を務めた後、当院に赴任した者です。
当院に赴任してからの2年間は、「地域総合支援センター」のセンター長として勤務させていただきました。それまで長年にわたり外科診療、急性期医療に携わってきた者として、「回復期リハビリテーション」、「地域包括ケアシステム」などは、概念で理解はしていたものの高齢化社会における実態に直接関わる機会となり、改めてその重要性と意義を実感し、とても新鮮な経験をさせていただいた2年間でした。また、そこにある様々な問題点と課題も認識させていただいております。そしてこの度、杉町圭蔵先生が「遠賀中間医師会 おんが病院・おかがき病院 統括院長」から「顧問」となられ、末廣剛敏院長がその後任となられるのに伴い、不肖わたくしが、おかがき病院院長を拝命することとなりました。
今後、杉町先生、末廣院長がご尽力されてきた、基本方針を踏襲しつつ「おんが病院」矢田親一朗院長とも協力して、地域に密着した「顔と心が見える医療」を実践・展開してまいりたい、と心を新たに致しております。「地域包括ケア病棟」、「回復期リハビリテーション病棟」、そして、地域包括ケアを構成する「介護」支援の場としての、ショートステイ、認知症デイケア、通所リハビリテーションからなる「地域総合支援センター」が、一丸となって力を尽くし、さらに在宅医療、訪問診療も積極的に推進してまいります。引き続き在宅に特化した病院として「地域包括ケアシステム」のもとに、医療と介護の連携を推進し地域に密着した医療に貢献してまいる所存ですので、今後とも「おかがき病院」に対しあたたかいご指導とご厚情を賜りますよう願い申し上げます。