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ごあいさつ

一般社団法人 遠賀中間医師会 
遠賀中間医師会 おかがき病院 総院長 兼松 隆之

新年のご挨拶 ~コロナ禍をめぐって~

 新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 昨年の1月に始まった新型コロナウイルス感染の拡大が止まりません。おかがき病院でも昨年来、発熱外来を設置して、新型コロナウイルスに対するPCRや抗原検査を導入し、ウイルスの検出と早期診断で地域に貢献したいと考えています。
 コロナ感染の広がりにより、世界中の人々の生活に影響を及ぼしています。好むと好まざるとに関わらず、人間はコロナウイルス感染によって日常の行動変容が求められています。
 ところが、わが国の近代歴史を振り返っても、国のシステムが大きく変わるのは大きな外圧が加わる時ではなかったでしょうか。例えば、江戸時代の末期に黒船の来航をきっかけに明治維新の幕開けとなり、近代化が進められました。また、太平洋戦争での敗戦は、日本にとっては大きな痛手ではありましたが、日本の西欧化は大きく前進しました。現在、世界を席巻しているコロナ禍も、ある意味では一つの外圧ではないかと考えています。
 コロナウイルスの感染で多数の死者や病人を出し、経済を混乱させています。多くの場合、負の側面ばかりがクローズアップされています。しかし、コロナのお陰とは申しませんが、リモートコミュニケーション法を普及させ、人工知能の開発促進といった将来には評価される正の部分もあるように思います。
 ヨーロッパで最初にコロナウイルス感染が猛威を振るったイタリアでは昨年3月には全土でロックダウン(都市封鎖)政策が取られ、市民生活は大きな打撃を受けました。水の都ベネチアは有数の観光地で、年間1,300万人が訪れていたといいますが、コロナ騒動で観光客の姿は消えました。一方で、ベネチアは積年の温暖化現象で冬場の高潮の頻度が増え、20年前には数年に一度だった大規模浸水が、1年に何度も起きるようになってしまい、「いま手を打たねば、町は死んでしまう」という環境汚染に対する危機感が浮上していたといいます。高潮だけではなく、観光客によってもたらされた下水やゴミによる運河の汚染も深刻化していました。
 だが、観光客が減り、人間の活動がなくなったことが、図らずもベネチアの環境浄化に繋がり、町の美しさが戻ったことが報道されています(朝日新聞2021年1月1日)。
 私達はコロナと対峙しなければならない時代にあります。だが、新型コロナのような外圧が起きない限り、観光都市のかっての景観は取り戻せなかったでしょう。ベネチアが直面する問題は、人類が共通に向き合う現在の環境危機でもあります。現在の外圧に対し、私たちは何を考え、どう行動すべきかを問われているのではないでしょうか。

  • 一般社団法人 遠賀中間医師会 会長 津田 文史朗
  • おんが病院・おかがき病院 統括院長 杉町 圭蔵
  • おかがき病院 院長 竹之山 利夫
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